仙台枝垂(センダイシダレ)/ Prunus lannesiana cv. Sendai-shidare
撮影をした時のアナウンスは、仙台枝垂(センダイシダレ)。それは見事な木で、高さはそんなにないのだけれど(3~4mくらい)傘状に整った樹形をしていました。
枝は太目で弓なりに下に曲り、枝先が垂れるようなイメージ。開花していたのは4月10日。一重咲きですがインパクトのある淡い桃色で、山桜っぽく茶系~グリーンの葉が一緒に出ています。
咲き方が元気そうなとても美しい桜です。
さて、調べてみたらちょっと難しいお話。
本日の”仙台枝垂”と、「吉野枝垂」「枝垂山桜」「山桜枝垂」「普賢枝垂」などと呼ばれるものはすべて同じ栽培品種だと考えられているそうです。写真を見ると、葉と共に咲く姿は山桜(ヤマザクラ)・お花の雰囲気は大島桜(オオシマザクラ)の雰囲気が。しかし、八重紅枝垂(ヤエベニシダレ)のような、江戸彼岸(エドヒガン)のような雰囲気とは違います。まだ、親のわかっていない桜はたくさんある様です。
吉野枝垂(ヨシノシダレ)/ Cerasus ‘Yoshino-shidare’
実は、上の2枚の写真は2010年4月6日に撮影(同じ開花時期)。桜には「吉野枝垂」というアナウンスがありました。なるほど。”仙台枝垂”とそっくりです。
さてもう2枚。
ちなみに、この桜には、枝垂吉野(シダレヨシノ)というアナウンスと共に、染井吉野(ソメイヨシノ)の枝垂品種との事。樹形はこんな感じです。
雨の日の撮影でしたが、葉がなく花が先に咲くあたりや樹形の違いを見ると、確かに染井吉野(ソメイヨシノ)に似ている気します。(染井吉野はおいおいアップします^^;)
吉野枝垂(ヨシノシダレ)と枝垂吉野(シダレヨシノ)。WEB上で調べると扱いはごっちゃになっています。特に、両方”染井吉野の枝垂品種”との記述が多いモヨウ。
そのうち「山桜枝垂」「普賢枝垂」の写真も出てきそうなので、その時改めて検証(?)してみたいと思っています(写真探しがタイヘン)。
さくらワールドには、まだ解明されていない事、わからない事がたくさんあります。
そのミステリアスなところも魅力の一つかもしれません。