大島桜(オオシマザクラ)/ Prunus lannesiana var. speciosa
伊豆諸島や房総に自生している白い桜です。良い薫り。花は大きめです。ピンクがかったオオシマもいました。どうやら散る間際にピンクがかるそう。立派な木でした。
オオシマは多くの栽培品種サトザクラの親で、この桜がなかったら現代の様にたくさんの品種の桜が生まれる事もなかったかもしれません。木材や工芸品、薪などにも使われ、とても身近な桜です。
このピンクがかったオオシマと一番上の大きな写真は2016年3月26日に撮影。まだそんなに葉が伸びていません。ソメイヨシノはこのオオシマとエドヒガンの交配品種ですが、ソメイヨシノは花が先に咲いて葉が出てきますが、オオシマは葉の成長と共に花が咲きます。
この2枚の写真は2016年4月10日に撮影しました。オオシマは後半。ずいぶん葉が伸びていました。葉っぱを見たら何か思い出しませんか?
そうです。桜餅を包むのに使われているのがオオシマの葉っぱ!
あのほわっと香る桜の薫り。たまりません。
写真はみんな都内で撮影したオオシマですが、津波の被災地・東北でも植樹を行っています。
大島桜は、伊豆大島に樹齢800年以上の「大島の桜」があり、国の特別天然に指定されているそうです。自生地が海の近くなので、潮風にも強く丈夫で寿命が長い品種。幹の直径は50~200cm、高さは10~15mほどになります。
津波を未来に伝承するために植樹するには条件が良く、何より、この白が美しく凜とした雰囲気も東北の地の皆さんに人気の桜です。
ああ。おなかがすいてきた^^;