雨情枝垂(ウジョウシダレ) / Cerasus spachiana ‘Ujou‐shidare’
江戸彼岸(エドヒガン)の栽培品種で、津波の伝承のため東北でも植樹しているとても美しい枝垂れ桜・雨情枝垂(ウジョウシダレ)です。
花弁数は15~20枚で、4月中旬以降に開花。見事な桜ですがそんなに大きな木になりません。「十五夜お月さん」や「七つの子」、「赤い靴」などの童謡の作詞で有名な詩人の野口雨情が住んでいた邸内(栃木県宇都宮市)に植えられていた桜で、野口雨情を記念して名付けらたそう。
東北に植樹している桜は、現地の方のご要望で大きい桜を植樹する事もありますが、ほとんどは活着率を考慮し1年生の苗木を植樹しています。
震災2年後2013年春、大きな被害のあった岩手県下閉伊郡山田町に約600本の桜を植樹しました。一本のシンボルツリーを除き、他は高さ約1.5m~2mの1年生の小さな苗木。開花するまで5年位~と思っていました。
植樹して2年後昨年の2015年春。小さな苗木に美しい花が咲きました!
この桜に会った時の感動は今でも忘れられません。その時の桜が上の写真です。
他の小さな苗木も少しずつ花をつけるようになりました。山田町には雨情枝垂(ウジョウシダレ)の他、江戸彼岸(エドヒガン)や神代曙(ジンダイアケボノ)・アーコレードや大漁桜(タイリョウザクラ)・枝垂桜(シダレザクラ)・大島桜(オオシマザクラ)などの多品種の桜を植樹しました。10年後、20年後にこの地が美しい桜山になり、多くの方々を繋ぐ希望の場所になる事を願って。
夏のこの時期。スタッフは現地の方々やボランティアさんと共に、東北各地で桜を守り育てるために、メンテナンスを行っています。
桜のメンテナンスってどうするの?
ムービーを作ってみました。
岩手県下閉伊郡山田町では、植樹した数百本の桜を守り育てるためのメンテナンスイベントが開催されます。
ボランティアさんを絶賛募集中です!
よろしかったらこの機会に是非、美しい山田湾・船越湾を望む未来の山田町の桜山にいらっしゃってみませんか?