江戸彼岸(エドヒガン)/ Cerasus spachiana Lavallee ex E.Otto var. spachiana
エドヒガンは名前の通り春の彼岸ごろに花を咲かせます。花は薄紅色から白で花弁は5枚で一重。 サクラの中では非常に長寿の種であることが知られていて、樹齢2000年を超えると言われるものもあります。北海道、沖縄県を除く、ほぼ全土に分布して各地に名木が多く残っています。未来に大津波を伝承するために東北に3県に植樹している桜の7~8割は、このエドヒガン桜です。
花付が良い事から、様々な栽培品種・サトザクラの親となっていて、ソメイヨシノはこのエドヒガンとオオシマの交配品種です。
ぷっくり脹れた花びらの付け根・萼筒と細かな毛が密生している事。
先日、遺伝子を保存するため育てられている、エドヒガンの古木の一本桜・樹齢1千年といわれる兵庫県養父市大屋町の国天然記念物「樽見(たるみ)の大桜」のクローンの桜に会いました。
とても大きく咲き誇っていました。
このサイトの中で、いろいろなエドヒガンをご紹介したいと思います。(ゆっくり写真を整理しながら^^;)
2016年3月26日。咲き始めたばかりの新宿御苑のエドヒガン。花は愛らしく、しかし、数々の名木となり何百年何千年も人々と生きてきた桜。
これから、どんなエドヒガンに出会えるか楽しみです。