花画像による私的さくらの花図鑑。

桜・染井吉野(ソメイヨシノ)と2017年の開花記録と花の不思議

染井吉野(ソメイヨシノ)

桜・染井吉野(ソメイヨシノ)/Cerasus × yedoensis ‘Somei-yoshino’

どなたでもご存じかと思います。桜の中でも最も一般的な品種、ソメイヨシノ。

染井吉野(ソメイヨシノ)はエドヒガンザクラ(母種)とオオシマザクラ(父種)の交配によって生まれた桜。全国に植栽されている染井吉野(ソメイヨシノ)は、すべて接木もしくは挿し木によって栽培されているもので、1本の木から生まれました。

染井吉野(ソメイヨシノ)が最初にできたのは江戸時代の中期-末期と言われています。この時期から挿し木によるクローン栽培がはじまったとされています。各地にある樹はすべて人の手で、接木(つぎき)や挿し木などで増やしたもので、自然交配による純粋な子孫はありえないそう。染井吉野の特性については、前の神代曙(ジンダイアケボノ)のページで少し触れています。

葉が出る前に花径2、3センチの中輪一重の花を咲かせ、花の色は淡い紅色ですが、咲き進むと白っぽくなります。樹高は10~15mで3~4個の花が集まるように枝に咲かせます。エドヒガンよりも花が大きく美しく、一斉に開花するその姿は本当にゴージャス!

夜桜のライトアップも素敵ですね!

2017年開花の記録

さてここで、気象庁などの報告をもとに2017年の開花の記録を残しておきたいと思います。気象庁の発表する桜の開花予想もほとんどの場所で染井吉野を基準としています。

東京の桜は、2017年3月21日に開花し満開になったのは4月2日。ちなみに去年2016年に満開になったのは3月31日。例年より若干長くお花を楽しむことが出来ました。

2017年の春は、東日本大震災の津波伝承のため東北に植樹している桜に会いに行きました。未来に津波を伝承する事が目的なので、寿命の短いソメイヨシノは植樹していません。植樹しているのはエドヒガンや神代曙等。

2017年4月15日に伺った岩手県下閉伊郡山田町では、ソメイヨシノは1~3輪の花がやっと開きだしたばかり。岩手県盛岡で開花が観測されたのは4月17日。満開になったのは4月25日でした。来年はどうでしょう?

桜の不思議な出来事

2017年4月16日。津波伝承のために桜基金に参加された方と岩手県から宮城県気仙沼市へ。その場所には、震災の翌年の2012年、その方が支援して現地の皆さんと植樹した桜あります。

5年前に植樹したのは1年生の小さな苗木。夕方、到着する前に何本か確認した桜のほとんどは蕾でした。

しかし、彼女の桜は本当に美しく満開になっていたのです!
小さな5年目の桜の木。待っていてくださった、この桜をご自宅に植樹し管理されているご夫婦がおっしゃったのは・・・

「前日まで蕾ばかりだったのに、今日になって一気に満開になったの!まるでいらっしゃるのを待っていたみたいに!」

他の桜達は、これから咲くであろう蕾をたくさんつけているタイミングだったのに・・・

桜にも感情があるのか。
人間の気持ちが伝わっている事を深く感じた不思議な出来事でした。こんなことがあるのですね。