花画像による私的さくらの花図鑑。

三ヶ日桜(ミッカビザクラ)と乎那の峯(おなのみね)

三ヶ日桜(ミッカビザクラ)

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三ヶ日桜(ミッカビザクラ)/ Cerasus serrulata ‘Mitsukabizakura’

今年の春、また新しい桜との出会がありました。

白から淡紅色花びら21~30枚の八重咲きでとても美しく豪華に咲く三ヶ日桜。太い枝に塊状に花をつけて、つぼみはピンクですが、花の咲きはじめから白っぽくなっていきます。出会った時は咲きはじめ。
写真を撮りながら「なんて豪華な桜!」なんて、心の中でつぶやいておりました^^;

はい。調べてみました。

古くからある品種の桜ばかりに出会っていたので新鮮だったのは、この桜が、元東京農業大学教授で理学博士:林弥栄氏が調査命名者として日本花の会・花の友等の学術誌に発表されたのは昭和63年6月。

浜名湖の北岸、三ヶ日町鵺代(ヌエシロ)の川西凛衛氏邸の裏庭にあった桜で、1968年調査。仮称「カワニシザクラ」と呼んでいたけれど、1988年に林弥栄氏が植栽地の地名に因み、学名”三ヶ日桜(ミッカビザクラ)”と名付け学術発表したとの事。最近の桜なんですね!

懐かしい!「日本の樹木」初版本にはお世話になりました。この本の編集を林弥栄氏が担当されていました。

この本の監修もされています。

乎那の峯

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「万葉集」に収められた歌、
「花散らふ この向つ峯の 乎那の峯 ひじにつくまで 君が齢もかも」の舞台にもなった、乎那の峯(おなのみね)。

ここに、約100本の三ヶ日桜が植えてあり、ソメイヨシノの約1週間後くらいから咲き乱れるモヨウ。

乎那の峯
所在地: 〒431-1424 静岡県浜松市北区三ヶ日町下尾奈

[アクセス]天竜浜名湖鉄道「奥浜名湖」駅下車徒歩15分 東名高速「三ヶ日IC」より約15分 [駐車場]P8台 [問い合わせ]三ヶ日町観光協会 053-524-1124

ここの三ヶ日桜に以下の記述があります。

八重咲きの秀麗な桜であるが、サトザクラに属し見事に散る。ソメイヨシノより4~5日遅い。昭和63年6月 日本花の会、花の友誌上で学術発表。調査命名者 医学博士 林 弥栄 氏

”見事に散る。” どう、見事に散るのか見てみたい。

静岡県浜松市といえば、みかん。今は7月。真夏のような陽気が続く中この記事を書いています。頭に浮かんでくるのは…電車の中での楽しみだった、冷凍ミカン。久しぶりに食べたい。