駒繋(コマツナギ)/ Cerasus lannesiana ‘Taihaku’
駒繋(コマツナギ)は日本に伝来した栽培品種ですが、タイハク(太白) と同一品種かと考えられているそうです。太白(タイハク)は、日本では一度絶滅しましたが、イギリスの園芸家コリングウッド・イングラムさんが栽培していたものを1932年に逆輸入して普及したとの事。
大きな花が満開になると花同士が折り重なるよう咲くその姿は圧巻です。 花期は4月中旬(東京基準)。 花の大きさは最大級だそうで、花弁にはうねるようなしわが見られます。
興味深い1冊を「チェリー・イングラム――日本の桜を救ったイギリス人」
多様な桜を守った英国人 「絶滅」タイハク、京都へ穂木送る
“そもそも日本古来の桜は地域で異なり、開花時期もばらばらだった。江戸時代には大名屋敷で二百五十もの栽培品種が生まれたが、明治維新で荒廃。一方、生育が早く、同じ時期に一斉に花開くソメイヨシノは、見る人に華やかな印象を与え、近代的な街並みを美しく彩るのに都合がよかった。ヤマザクラやエドヒガンの名所だった上野や向島もソメイヨシノに入れ替わった。”
出典:東京新聞web