白雪(シラユキ)/ Prunus lannesiana cv. Sirayuki
雨の日。桜・白雪に出会いました。白い桜だと思っていたけれど、透明感のある淡くて薄いピンクでした。写真はそんなに大きい花には見えないかもしれませんが、結構大きな花で目立ちます。
特徴は一重で花びらがまあるくて、しわやデコボコもなくスっとしています。ソメイヨシノが散り始めるころから咲き出します。樹高は5~10m。明治時代に荒川堤で咲いているものが発見されて命名されたそうで、そのあと関東地方にずいぶん植えられたようです。
白雪はオオシマ系の里桜(サトザクラ)と江戸彼岸(エドヒガン)との雑種だと考えられています。
2010年に撮影していた白雪。この時の印象が記憶にあったのでしょう。会うタイミングで花たちはいろんな姿を見せてくれます。
メニューの種類の中の一番上にある、サトザクラ(栽培品種)。
サトザクラと呼ばれる桜は本当にたくさんあります。サトザクラとは、オオシマザクラなどに他の品種が交雑したものなどから改良選出された栽培品種(園芸品種)の総称です。山に自生する「山桜」に対し人里で栽培されるサクラを「里桜」と呼んだのがはじまりだそう。
サトザクラには数百種を超える様々な桜があり、それぞれ個性的。平安時代から人為的な交配や野生のものから選抜育種などが行われていたそうです。
今日の白雪は、オオシマと何か別の品種の桜で出来た雑種と、エドヒガンがかけ合わされたものではないかと考えられている、との事。
桜。奥が深いですね~。