花画像による私的さくらの花図鑑。

桜・吉祥寺(キチジョウジ)と桜の品種のお話

吉祥寺(キチジョウジ)

吉祥寺

吉祥寺(キチジョウジ) / Cerasus × yedoensis ‘Kichijouji’

オオシマザクラと交配品種・ソメイヨシノの実生選抜種(優れた特徴を持つ品種からの人工的な実生選抜)だそう。
ソメイヨシノとオオシマの良いところを両方兼ね備えたような花です。

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桜の品種のお話

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調べてみると、日本には600品種以上の桜があるといわれていますが、実はちゃんとわかっていません。

昔から自然界において野生種間で自然に交雑が進んでいて、その結果形状に若干の差異が生じた固体が出来たものを選んで山などから持ち帰り、庭や街に移植し観賞したことから、最初の栽培品種が生じたと考えられているそうです。

  • 前にご紹介したオオシマザクラ等を親とする栽培品種が多く存在する事。
  • 自然界で自然交雑により生まれた優れた品種が広まった事
  • 様々な品種を多く集めた名所などで発生する実生の新しい品種がある事
  • 人工的な実生選抜 など

(参考:このはなさくや図鑑~美しい日本の花~

特に実生の桜は、どんな花が咲くか咲いてみなければわかりません。想像してみただけでも、どのくらいの種類の桜が存在するのかわからないのは当然ですね。名前のない新しい美しい桜があなたの街にもあるかもしれません。そう考えるとワクワクします。

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しかし、栽培品種に関しては、世界中に咲く桜のほとんどが日本で栽培され生まれた桜だそう。
壮大な桜のドラマ。

さて、次の桜のご紹介を^^;