陽光(ヨウコウ)/ Cerasus ‘Yoko’
天城吉野(アマギヨシノ)に台湾緋桜(タイワンヒザクラ)を交配して、作られた栽培品種。ソメイヨシノより少し先に咲き、花の色が濃く、大きい目の花です。つぼみは濃い赤紫ですが開花すると鮮やかなピンク色に。
「ソメイヨシノの開花はいつ?」って待っている時に一足先に美しい姿を見せてくれる陽光。テングス病などにも強いそうです。
鳥たちにも人気。
「戦争という、二度とこのような悲惨なことを繰り返してはならない。戦死した教え子たちの鎮魂と、世界恒久平和への願いを託して新しい桜を自分の手で作ろう」と、2001年に92歳で亡くなった高岡正明氏に生み出された桜・陽光。
「平和を願うことが、正気の沙汰やないと言うんか」問題に立ち向かいながら、戦争根絶と平和な世界を願い、命の尊さを満開の桜の木に託した桜が陽光。
天城吉野と台湾緋桜の交配品種。
「つまり、台湾と日本の桜が夫婦になりよるんぢゃ」素敵です!
何かを成し遂げようとする時の、信念と想いを考えながら、陽光に会うと圧倒されます。
原作は脚本・監督を務めた高橋玄著『陽光桜 非戦の誓いを桜に託した、知られざる偉人の物語』(集英社刊)。
「世界中に桜が咲き乱れたら、世界中が笑顔で平和になりよるんじゃ」
佐野高史さんの好演が胸を打ちます。
主題歌は 真島昌利 作詞・作曲 The Blue Heartsの「終わらない歌」
音好き。ここはひとつマーシーの歌で。(真島昌利氏の呼び名)沁みるので^^;
桜には、様々な人たちの様々な想いが込められています。
新宿御苑の陽光。2016年3月26日撮影。この時はまだソメイヨシノはちらほらと開花を始めたばかり。でも陽光は満開!オオシマザクラとのコントラストも素敵です。
この、桜シーズンのはじまりに満開になる桜”陽光”から、このBlog「私的花写真図鑑・さくら」をはじめたいと思います。